相中飛車徹底ガイド(本) 杉本昌隆著の感想

相中飛車徹底ガイド(本) 杉本昌隆著の感想

相中飛車徹底ガイド 杉本昌隆著の感想になります。

コラムの感想です。

5手詰で頭を抱える><観る将の管理人です。

相中飛車ってどう指せばいいかわからないところが多いですね。

その中、徹底ガイドっていいですね!

 

画像引用元 https://msp.c.yimg.jp/yjimage?q=5lQZCY4XyLF4ieiN4UG9lgfQQVjwHpnf2iVpAEMQ1E1lDWpTvrUMx6HEAjvSH9whrpvrPexXBMjwU1gG2dDq5H_ZVPsv1SyRdm6xeeQnVWsTj9IbdBsbs06qjcckYKyT.Hfg2VZ8TVJbqdgHwg–&sig=138mdco8r&x=185&y=272

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まえがきでは、

「プロの実戦では滅多に見られないがアマの方には大人気……
そんな戦法があるとすれば、
相中飛車は間違いなくそれでしょう。」

なるほどですね。

「中央で強烈な攻め合いを予想されるかもしれません。
ですが、
意外とお行儀よく?進んでいくのが相中飛車。

定番の美濃囲いが完成したあとは端歩で様子見。

後に三間や向かい飛車に変化していくことは
むしろ普通の進行です。」

派手な展開にならないんですね。

「相中飛車戦、
序盤の主役は飛車ではなく角。
角筋を止めるのか、角交換するのか……
悩まれた方は多いはずです。」

相振りは角の打ち込みに注意が多い気がしますので
なるほどです。

「本書では基本の相中飛車、
そしてもっとも実戦で現れるであろう相美濃の戦型
を中心に解説しています。」

相美濃がよく現れるんですね!

「左穴熊が有力戦法として定着した現在、
中飛車の最強の敵は三間や向かい飛車でなく、
中飛車そのものかもしれません。」

レグスペもでしょうか?よく分かってませんが。

「本書で相中飛車をマスターして、
新しい感覚を身につけてください」

とのことです。

四六判、224ページ。

目次です。

序章  基本の考え方

第1章  相美濃先手7七角

第1節 先手7七角同形
第2節 角交換後後手4二銀
第3節 角交換型同形
第4節 後手最強の対策

コラム1では、

「この相中飛車戦は
「相美濃に進むことが圧倒的に多い」
が私の結論。

プロ間では金無双に組むことが多いが、
これは持ち時間が長く、
玉の堅さより主導権を取ることを重視するからだろう。」

 

「第1章の作戦
「▲7七角(図)には△同角成
▲同桂馬 △4二銀と進みやすい
(先手作戦勝ち)」。

そして
「第2章の作戦に対し、
後手正確な対応は難しい」
も概(おおむ)ね当たっている自信がある。」

とのことです。

第2章  角交換▲6八銀型

第1節 ▲6六角作戦
第2節 後手・▲4六銀阻止作戦
第3節 後手△2二同飛型

コラム2では、電王手一二さんについて、

「愛知の名古屋科学館で、
読売新聞・地元TV局メーテレ主催の
「ロボット展」
があり、
将棋ロボット「電王手一二さん」と体験対局した。」

機械が指すの面白いですね。

「最新型の電王手さんは両手を使う。
敵陣に駒が成るとき、
利き腕?から渡された駒をもう片方の手が
受け取り器用に裏返す。」

面白いですね。
それで、杉本七段の将棋教室の生徒とともに
行かれたそうで、
駒を裏返すところが見たくて、
悪手を指された(笑)とか

子供達の連合軍と電王手一二さんと対決し、
完敗だったそうです。
しかし、

「勝敗を度外視した対局は非常に楽しい経験だった。」

と。楽しまれたそうです。

 

画像引用元 https://msp.c.yimg.jp/yjimage?q=3rA7rBkXyLFWa5.2SGilRj64FMgLQu64F0fG_VjQ2bfySNIJ9jZGXoxz4Q2la56lgg54CuE50hlwgbL_WLhjdcL7EoQTC.JT.A0prDW5ji6_qfMBCqlghdpqN4t02.I2iCmAv0YP5tNcMXH54A–&sig=1380mtovf&x=208&y=242

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第3章  中飛車→相三間

第1節 中飛車→相三間
第2節 ▲5八金左型
第3節 ▲8五歩・△2五歩型三間
第4節 後手中飛車不動型
第5節 後手△1四歩不突き三間

コラム3では、杉本七段の教室入会希望のOさんが
杉本七段に駒落ちで勝てたら入会されると、

「自分を慕う少年が頑張って迎えた大一番。
勝負の結果など目に見えている。
定跡通り指して

「いやあ強くなったね。
今日から君はうちの生徒だ。
頑張りたまえ。ハッハッハ」

などという、暖かいホームドラマのような光景に……
ならないのですね、これが。」

素晴らしい光景になると思いきや、

「なぜか勝負師魂を呼び起こされた私。」

となり、

「会心の指し回しで上手勝利。
呆然とするO方君を前にハッと
我に返るが時すでに遅し。」

ふしぎですね。

「棋士として負けてはいけない勝負もあれば、
指導者として力任せに
指してはいけない勝負だってある。

自分の大人気なさに自己嫌悪に陥り、
数日間は目覚めは悪かった。」

となりましたが、相手のOさんは調子を落とすこと
なかったそうで、

「彼自身はもちろんだが、
これにより私も救われた。

今、毎週O方君の顔を見るたびにそのことを思い出す。
今後も頑張ってもらいたいものだ。」

下手すれば危なかったので良かったですね!

 

第4章  金無双

第1節 金無双・対穴熊など
第2節 ▲5六飛型
第3節 金無双VS美濃
第4節 美濃VS穴熊
第5節 金無双VS穴熊

コラム4では、9月9日の叡王戦でのエピソード。

「叡王戦は、
ニコニコ生放送で見られるのが特徴。
自分の将棋を解説付きで放送して
もらえるありがたい棋戦である。」

結果は残念でして、家に帰ってみると、

「夜に自宅に帰ると、
自分が指していた将棋の投了図が並べてあった。

小学生の息子が再現していたようだが、
便利すぎる時代に思わず苦笑した。」

と杉本七段、大変でしたね><。

画像引用元 https://msp.c.yimg.jp/yjimage?q=L6ylYxMXyLHKmWHHL9OGO44j58e61JU2N7EBHyeH8Uy4__rmKDdlPNA0iZJpCNEFajdTb0CrRAgva44k_k2AdrFWw3MOV3FOOF1mwVP8vLj5K7.O0a8gpQCLYGckMY7gMvFYh3uFGRJuEIVrjA–&sig=138ivg5mt&x=300&y=168

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第5章  相中飛車の感覚

第1節 その他の序盤(後手の視点)
第2節 後手・囲い後回しの場合
第3節 ▲9六歩△9四歩のとがめ方

第6章  相中飛車左玉対策

相中飛車左玉対策

 

 

そして最後のコラムでは、
注目の藤井フィーバーについてですね。

「弟子の藤井聡太四段が連勝を続けている頃、
新聞・テレビ等の取材を受ける機会がかなりあった。

本人が中学生のため取材を制限しているからだが、
あらためて世間の注目度に驚いた。」

制限しなかったらどれくらいあったんでしょうね?

「藤井四段の対局が終わるとまず自分の携帯電話が、
次に自宅電話が鳴り出す。

気がつくと留守電が十数件……
確認中に電話が鳴り、
話している間に別の留守電が増える。

その同一局面?が繰り返される……。
これは千日手や……。」

やはりフィーバーは凄まじかったんですね。

「夜中4時半の取材はさすがに断ったが、
ふと気がつくと明け方5時半に取材を受けることに。

もうろうとしながらコメントしつつ思う。
TV局の人って寝ないのかなあ……。」

4時半の取材ってびっくりですね。

「自分が活躍したわけでも何でもなく、
勝ち続ける弟子へのコメントを出すだけなのだが、
この時期は非常に貴重な体験をさせてもらった。

当事者の藤井四段にぜひ体験させたいものや、
できればずっと関わらせたくない大変なものまで
いろいろあったが、
日本中が沸き立ったお祭りだったと思う。」

どんな依頼があったのか気になりますね!

「今は将棋ブーム。
書店では藤井四段のコーナーがあり、
地元愛知のある書店では
私の振り飛車本が隣に並んでいるとか。

本書は一体どこに置かれるのか?
ちょっと楽しみだ。」

将棋ブーム、もっと盛り上がってもらいたいですね!

あとがきでは、

「プロ間でこの戦型が極端に少ないのは、
後手番が中飛車にせず居飛車や三間飛車・
向かい飛車などにするからでしょう。

ですが、いつかこの戦型が公式戦で頻繁に
見られる時代が来るかもしれません。」

と相中飛車になりにくいことを語られています。

以上が、相中飛車徹底ガイド 杉本昌隆著の感想
についてになります。

お読み下さりありがとうございました!

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